情報科学科出身の大学院生(高雄研究室)が国際科学論文コンテストで入賞しました
















情報科学科出身の大学院生・中島元さん(現・工学研究科電気電子工学専攻修士課程2年生・高雄研究室所属)が執筆した英語原著論文が、CIE(国際照明委員会)ロシア支部が主催する国際科学論文コンテスト「Young Lighting Scientists」で第3位に入賞しました。この論文コンテストは、35歳以下の若手照明技術者・研究者・学生の研究力向上のため、彼らが執筆した科学論文を10名以上の世界各国のシニアな研究者が査読を行い、上位3名を入賞者として表彰するものです。エントリーした若手技術者・学生には、それぞれ全査読者から教育的かつ建設的なコメントがフィードバックされ、自らの研究力の向上が期待されます。

中島さんの論文のタイトルは「Temporal summation effects of middle-wavelength light on the light response of intrinsically photosensitive retinal ganglion cells in

humans」です。健康な照明環境を実現するために、内因性光感受性網膜神経節細胞の光反応特性を明らかにすべく世界中で研究がおこなわれています。中島さんは巧妙な実験手続きを考案し、時間反応特性には他の網膜の細胞に比べて非線形な加算特性があることを発見しました。この結果は、健康な照明環境を実現するのに必要な基準作りの一助となることが期待されます。なお、この論文は査読結果に基づいた若干の修正ののち、照明工学に関する国際学術誌「Light & Engineering」に掲載される予定です。さらに、2026年10月30日にモスクワで行われる受賞記念式典において、ビデオによる受賞記念講演を行うことも決まっています。

この受賞に中島さんは、「昨年に引き続き2度目のチャレンジで入賞できたことは大きな喜びです。私は来年から大手IT企業にシステムエンジニアとして就職することが決まっており、照明工学に関する研究・開発には直接携わることがなくなります。しかし、高雄研究室で学び、仲間たちと研究し、さらにコンテストで入賞できた経験は私の人生の大きな宝となります」と語っています。

また、共著者として研究に関わった修士課程1年生の宮澤慎之介さんは、「中島さんとともに成し遂げた研究が世界的に評価されたことは、私にとっても大きな喜びです。来年は私も入賞を目指してコンテストにエントリーしたいと思います」とのことです。研究を指導し、ラストオーサーとして名前を連ねた高雄元晴教授からは、「私の研究室から4度目のチャレンジで初めての入賞です。日本の大学としても初めての受賞という快挙です。研究室ではコンテストで入賞するという目標の下、学生たちがまとまり、日々の研究から蓄積してきたノウハウを学生たち自らが研究室の財産としてまとめ、後輩たちに引き継いでいっています。さらに英文論文の執筆ノウハウも先輩から後輩へと引き継がれ、最近では私が大きく修正しなくても、相当良いものが学生自身で書けるようになっています。学生たちは大きな目標を目の前にすると、仲間たちを巻き込みながら自分たちで大きく成長できることを、このコンテストを通して毎年実感しています。今後もさらに上位での入賞を研究室として目指していきたいと思います」という言葉が寄せられました。

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